公立学校、生理用品を無料配布へ 米カリフォルニア州で新法成立
(CNN) 米カリフォルニア州は州内の公立学校で2022~23年の学期から生理用品を生徒へ無料配布すると発表した。ニューサム同州知事が8日に署名した新法に基づく。
トイレに備えさせ6〜12年生に提供する。低所得層の生徒が集まる学校で生理用品の付与を命じていた従来の関連法の効力を拡大した。
新法は、カリフォルニア州は生理用品の入手は基本的な人権であり、健康、尊厳や全ての州民の公的な生活への全面的な参加にとって必要不可欠であると認識していると主張した。
カリフォルニア州立大学やコミュニティーカレッジの学区に対し無料の生理用品の十分な在庫がある施設を開くことを義務づけた。この施設をキャンパス上に指定し、訪れやすい中央部の場所に少なくとも一つ設けるとした。カリフォルニア大学や他の民間の教育機関などにも同様の措置を訴えた。
同州は既に生理用品への課税を廃止。課税による州民の女性の負担額は年間2000万ドル以上だったともされる。
今年実施された研究結果によると、10代の女性のうち生理用品を購入出来る経済的余裕が乏しいとしていたのは4分の1で、2019年の5人に1人の比率から拡大していた。
生理用品の無料配給を世界規模で見た場合、英スコットランドが昨年、タンポンとナプキンを提供する初めての国・地域となっていた。