米、ワクチン接種条件に入国制限を撤廃 11月8日から
(CNN) 米ホワイトハウスは17日までに、新型コロナウイルスのワクチン接種完了を条件として、空路や陸路で入国する外国人旅行者の受け入れを11月8日から全面的に再開すると発表した。
米政府は新型コロナの世界的流行が始まって以来、さまざまな形で入国禁止や制限措置を導入してきたが、11月8日からはワクチン接種を条件として、外国からの全渡航者を対象にそうした制限を撤廃。これまで入国を禁止していた中国やイラン、英国などからの渡航者も受け入れる。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国へ入国するためには米食品医薬品局(FDA)が許可・承認したワクチンか、世界保健機関(WHO)が緊急使用許可を認めたワクチン接種を完了している必要がある。
この方針に基づき、カナダや欧州などで使われている英アストラゼネカ製のワクチンは許容される。一方、ロシア産のワクチン「スプートニクV」はWHOにもFDAにも承認されていない。
「接種完了」とみなされるためには、2回の接種が必要なワクチンの場合は2回目の接種から2週間以上、1回のみ接種のワクチンでは接種から2週間以上経過している必要がある。
ホワイトハウスの発表では子どもの渡航についてはほとんど言及していないものの、国土安全保障省はCNNに対し、ワクチン義務付けは対象年齢に満たない子どもには適用されないと説明した。
外国人渡航者はワクチン接種完了に加えて、米国行きの便の出発3日前以内に受けた検査で陰性だったことの証明が求められる。
陸路で入国する場合は、米税関・国境警備局(CBP)求めに応じてワクチン証明書を提示する必要がある。
一方、ワクチンを接種していない外国からの渡航者は、大部分が米国に入国できなくなる。