毎年のブースターの是非、データなく「誰も知らず」 米NIH
(CNN) 米国立保健研究所(NIH)は15日、新型コロナウイルスの追加接種「ブースター」について、インフルエンザワクチンのように毎年投与が必要となるかを見極めるデータを現時点で確保していないとの見解を発表した。
NIHのフランシス・コリンズ所長が米MSNBCテレビの取材に述べた。所長は「その必要性の評価については誰も知らない状況だ」と指摘した。
業務を継続しながら学習している段階だとし、関連のデータを入手するために出来ることは全て試みていると主張した。22カ月前には新型コロナウイルスの知識が不足していたことを想起して欲しいとも述べた。
ブースター接種について、長期の効果を信じる見方とそのワクチンの有効性は同じく減退する可能性があるとしてデータの明示を求める見方もあると説明。「結論を言えば、我々は知らないということだ」と語った。
その上で、「良きニュースは現在使えるワクチンは非常に効果がある」ことだと強調した。