米議員団が軍用機で台湾訪問 中国は「挑発行為」と非難
(CNN) 米国の議員団が9日、軍用機で台湾を訪問したことが分かった。中国はこれを「挑発行為」と非難する声明を出した。
運航情報サイト「フライトアウェア」によると、議員団を乗せた米軍のボーイングC―40A型機は現地時間の午後6時すぎ、台北の空港に着陸。同機はその後、まもなく沖縄へ向かった。
台湾外交部は議員団の訪問を確認し、台湾にある米代表機関、米在台協会(AIT)が手配したと述べたが、メンバーの名前や日程は明らかにしなかった。
中国国防省は声明で、米国による「重大な内政干渉」を非難し、台湾海峡の緊張を高める「挑発行為」をやめるよう求めた。
米国は「台湾独立勢力への誤った発信」を控えるべきだとも主張し、中国軍は断固たる措置を取る用意があると警告した。
中国軍は9日、台湾海峡付近で「戦闘準備のパトロール」を実施した。軍報道官はこれについて、「台湾問題をめぐるある国の誤った言動と台湾分離派の活動」に対し、「国家主権を守るために必要な措置」だと述べた。
台湾国防部は9日夜の記者会見で、この日に中国軍機6機が台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に入ったと発表した。
米国からは今年6月にも、上院議員らのグループが米空軍の輸送機で台湾を訪れていた。一行は現地で、新型コロナウイルスワクチン75万回分を台湾に提供すると発表した。