母は殺され娘は行方不明に、家族は今日も探し続ける 米

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デビッド・ロビンソンさんと息子のダニエルさん/Family Photo

デビッド・ロビンソンさんと息子のダニエルさん/Family Photo

ダニエルさんが行方不明になってから1カ月後、警察からロビンソンさんに電話がかかってきた。破損したダニエルさんの車が発見されたという。ダニエルさんの携帯電話やその日着ていた服などは車内や車の周辺で見つかった。しかし、ダニエルさんの姿はなかった。

ボランティアとロビンソンさんは捜索を続けた。あらゆるものが発見されたが、その中に最も気がかりなものがあった。

「人間の頭蓋骨(ずがいこつ)が見つかった」(ロビンソンさん)

バックアイ警察のラリー・ホール署長はCNNに対し、証拠は鑑定中だと語ったが、ダニエルさんのものではなかった。ホール署長は「被害者を特定するにはDNA鑑定の結果を待つ必要がある」と話している。

ロビンソンさんは息子のダニエルさんを探している/Sara Sidner/CNN
ロビンソンさんは息子のダニエルさんを探している/Sara Sidner/CNN

頭蓋骨の発見は、別の行方不明者の事件の解決に一役買ったかもしれない。だがこれで、ロビンソンさんはさらなる疑問を抱えることになった。

捜索活動に協力する元警察官のデリカ・ウィルソンさんは、有色人種の行方不明者の事件に焦点を当てた団体「ブラック・アンド・ミッシング・ファウンデーション」を共同設立した。ウィルソンさんによると、米国では有色人種の行方不明者の名前が誰でも知っているほど有名になった例はないという。

ウィルソンさんは「無意識の偏見があると思う」と話す。

全米行方不明・被搾取児童センターによると、20年に行方不明になったと報告された約3万人の子どものうち、62%以上が黒人、ラテン系、複合人種、ネイティブアメリカン、アジア系米国人、太平洋諸島出身者だった。

ウィルソンさんは、黒人やラテン系の社会にも、プティートさんのような行方不明者は数多くいると訴える。

めいを探すフィッツさんもまた、その真実を日々痛感しながら生きている。アリアナちゃんについてオンラインなどで発信を続けるフィッツさんは「とにかくアリアナのことを皆に知ってもらいたい」と話している。

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