226トンの違法マリフアナを押収、570億円相当 米オレゴン州
(CNN) 米オレゴン州の警察は22日までに、同州メドフォード郊外で行った強制捜査によって50万ポンド(約226トン)の違法マリフアナを押収したと明らかにした。末端価格は推計で5億ドル(約570億円)にのぼるとみられる。米国では一部の州でマリフアナの使用が合法化され、全国的に売り上げが増えている。
オレゴン州警察の南西部地区を担当している部門の薬物取り締まり当局は18日、倉庫5カ所で捜索令状を執行した。
オレゴン州の州法では、21歳以上の成人は一定量までのマリフアナの使用が認められている。しかし、許可を得ずにマリフアナを製造することは違法となっている。オレゴン州は2015年に嗜好(しこう)用のマリフアナを合法化していた。
警察によれば、今回の捜索では2日にわたり、大量のマリフアナと銃器1丁を押収した。
州警察は倉庫で暮らしていた移民労働者を複数人発見した。移民労働者は拘束され、身元の確認が行われ、事情聴取の後、釈放された。生活環境は、水道がないなど「基準未満」だったという。
今回の押収は、合法的なマリフアナの市場が活気づいているなかで行われた。
マリフアナ市場関連の報道機関マリフアナ・ビジネス・デイリーが業界の展示会で明らかにしたデータによれば、20年の売り上げは200億ドルに達したほか、21年の売り上げは260億ドルを上回るペースを見せており、25年の市場規模は459億ドルに拡大する見通しだという。