コロナワクチン、10代に追加接種が必要となる可能性低い ファウチ氏
(CNN) 新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した成人に対する追加接種が進む米国で、ワクチン接種を終えた10代の子どもに対する追加接種の必要性や時期に疑問を感じる親が出てきている。研究者はその答えを出そうと取り組みを進めている。
現時点で追加接種の対象は成人で、ファイザー製とモデルナ製のワクチンの追加接種は2回の接種を完了してから最低6カ月、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンの追加接種は1回の接種を終えてから最低2カ月経過後に推奨されている。
子どもに対しては、12~15歳の年齢を対象としたファイザー製ワクチンの緊急使用許可が下りたのが今年5月で、それから約6カ月を迎えようとしている。
テキサス州の病院で子どもの感染症を専門とするフロル・ムニョス医師は、子どもに追加接種が必要かはまだわからないとしつつ、研究は進んでいて「来年にはデータがそろうはず」との見通しを示す。
どこかの時点で若者への追加接種が必要となる可能性はあるものの、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は24日のCNNの番組で、「そうなる可能性はより低い。健康で頑丈な10代の若者は私のような高齢者より優れた強い免疫反応があるためだ」との認識を示した。