最南端モニュメント損壊の容疑者発見、バーテンダーの記憶が手がかりに 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州キーウェストで、米大陸最南端地点を示す有名モニュメントの「サザンモーストポイント」が傷つけられる事件があり、大みそかに勤務していたバーデンダーから寄せられた情報を手がかりに、警察が容疑者の男2人を突き止めた。
キーウェスト警察によると、損壊したのは重さ20トンのコンクリート製のブイのモニュメント。今月1日未明、何者かが隣にクリスマスツリーを置いて火を付け、ブイの表面に黒い焼け跡が残った。
付近の防犯カメラがとらえた画像や映像には、ツリーをブイの所まで運んで放火する2人の男が映っていた。2人は車が通りかかるとブイの背後に身を隠し、ツリーが燃え上がるとブイの前で自分たちの写真を撮影していた。事件発生は午前3時過ぎ。男2人はその後、現場から逃走した。
このニュースは住民の間で瞬く間に広がり、犯行現場の写真がSNSで共有された。
大みそかの夜に地元のバーで勤務していたバーテンダーのキャメロン・ブリオディーさんは、容疑者の男たちのことを覚えていた。前日の晩、ブリオディーさんが飲み物を出していたのがこの男たちだった。
話を聞いたブリオディーさんの上司、デイリン・スタークスさんが、バーの防犯ビデオに映った容疑者を見つけ出し、警察に提供。容疑者の服装は、ブイで撮影された映像の男たちと同じだった。
警察は、スタークスさんが提供したバーのレシートの情報から容疑者を割り出し、フロリダ州の22歳の男とテキサス州の21歳の男を指名手配した。
警察から連絡を受けた容疑者は2人とも容疑を認めたという。1000ドル以上の損害を発生させた損壊の重罪に問われている。
モニュメントは6日に修復作業が終わり、ブリオディーさんは地元の団体からラム酒1ケースを贈呈された。