アフガン出国希望の米国人、今も約80人が残留
(CNN) 昨年8月に米軍が撤退したアフガニスタンで出国便の運航が停止し、今も米国人の出国希望者が約80人残留していることが、米国務省当局者と事情に詳しい議会情報筋の話で分かった。
情報筋によると、運航は約1カ月前から停止し、再開の見通しは立っていない。
国務省のプライス報道官は11日の定例記者会見で、運航停止についての質問に直接の回答を避ける一方、アフガンからはすでに多数の米市民や永住者保持者、移住の条件を満たすアフガン人らを退避させてきた実績があると強調した。
プライス氏は、数十人の米市民とその家族が出国に向け待機する一方で、残留を希望する米市民も150人いると指摘した。
出国便の運航をめぐっては、中東カタールの当局者がアフガンのタリバン暫定政権と直接接触中だが、交渉は難航している。事情を知る関係者によると、タリバン側はアフガン人を含む搭乗者全員に目的地のビザが必要だと主張してきた。また、タリバンのメンバーが出国先から国内の家族に送金できるよう、メンバーの座席確保を要求しているという。