米連邦地裁、黒人男性射殺事件の司法取引認めず 憎悪犯罪での訴追で

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マクマイケル親子は今年1月、州裁判所での刑事裁判で、仮釈放なしの終身刑が言い渡されていた

マクマイケル親子は今年1月、州裁判所での刑事裁判で、仮釈放なしの終身刑が言い渡されていた

米ジョージア州ブランズウィック(CNN) 米ジョージア州の連邦地裁は31日、2020年2月に発生した黒人男性アマド・オーブリーさんの殺害事件で、検察とトラビス・マクマイケル被告が合意したヘイトクライム(憎悪犯罪)に関する司法取引を認めなかった。今後はトライアル(事実審理)に進むことになる。

マクマイケル被告は司法取引で、連邦刑務所での30年の刑期を求める訴追を受け入れるかわりに、憎悪犯罪での罪状1件を認めていた。

裁判所は被告の父親グレゴリー・マクマイケル被告の司法取引についても同日判断を示す予定だった。だが、トラビス被告の取引が認められなかったことを受けて、弁護側から取引内容の変更について判断する時間がほしいと申し出があり、次回審理は4日に延期された。

オーブリーさんの母親ワンダ・クーパージョーンズさんは司法取引に怒りを示し、州裁判所では有罪評決が下りその罪に値する刑の宣告があったと主張。「こうした男たちに彼らの望む刑の条件を認めることは私にとって敗北となる。私の息子を殺した後、私の顔につばを吐く最後のチャンスを彼らに与えることになる」と判事に訴えていた。

検察は、トラビス被告がオーブリーさん殺害だけでなく、その動機が人種的な敵意にあると認めたことから司法取引の重要性を説明していた。

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