バイデン氏とプーチン氏、きょう電話会談 ウクライナへの攻撃開始の懸念高まる中
(CNN) バイデン米大統領が12日にロシアのプーチン大統領と電話会談を行う予定であることが分かった。事情に詳しい情報筋が明らかにした。米国は、ロシアがウクライナに対し爆弾やミサイルによる攻撃をいつでも実施しうる状況にあると警鐘を鳴らしている。
米当局者はウクライナ危機が重大な局面に差し掛かっているとの見方を示す。ウクライナを取り囲むロシアの地上部隊や兵器類は大幅に増加しており、プーチン氏はいつでも侵攻に踏み切る可能性がある。
ただ、ホワイトハウスは11日、プーチン氏はまだ決定を下していないとの見方を示した。
クレムリン(ロシア大統領府)によると、バイデン氏とプーチン氏の電話会談は米東部時間の12日午前11時に予定されている。両者の会談は昨年12月末以来。米情報機関の分析によると、前回の会談以降、ウクライナ国境付近に展開するロシア軍の数は大幅に増え、侵攻の可能性も増している。
プーチン氏はこのところ欧米の指導者と立て続けに会談しているが、現時点では緊張緩和につながっていない様子だ。ロシア外務省は11日、欧米諸国やメディアが「大規模な偽情報キャンペーン」を展開し、ロシアによるウクライナ侵攻が差し迫っているとの説を広めていると批判した。
米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、両首脳が電話会談を行う予定だと述べたものの、日時については明言しなかった。
サリバン氏はこれに先立ち、ロシアが空爆やミサイル攻撃を皮切りにウクライナ攻撃を近く開始する可能性があると警告。ウクライナにいる全米国人に対して安全確保のため可及的速やかに出国するよう呼び掛けた。