空母に着艦失敗のF35、米海軍が機体回収 南シナ海の海底から

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海底からF35C戦闘機の残骸を回収する米海軍=2日、南シナ海/US Navy

海底からF35C戦闘機の残骸を回収する米海軍=2日、南シナ海/US Navy

(CNN) 米海軍は2日、1月に空母甲板に激突したF35C戦闘機の残骸を南シナ海の海底から回収した。海軍第7艦隊が3日の声明で明らかにした。

声明によると、F35Cは1月24日、通常の飛行活動中に空母「カールビンソン」への着艦に失敗し、海中に沈んだ。

深さ約3800メートルの海底から機体を回収するため、海軍のチームは「CURV21」と呼ばれる遠隔操作艇を使用。海底で専用の索具などを取り付ける作業を行った。

その後、潜水支援・建設船に搭載されたクレーンのフックを海底に降ろし、索具に接続。接続が完了すると機体を海面まで引き上げ、輸送のため同船に積載したという。

声明によると、機体は今後、進行中の調査に役立てる目的で近くの軍事施設に引き渡され、米国への輸送の可能性も検討される。

機体の引き上げには37日間を要した。作業チームは第7艦隊の第75任務部隊と、海軍海洋システムコマンドのサルベージと潜水作業を監督する部門で構成した。

1月の事故では緊急脱出した操縦士1人と空母上にいた6人が負傷した。1機1億ドル(約115億円)のF35Cは米海軍で最新鋭の戦闘機となる。

事故後、海軍は海底から機体残骸を回収する計画を発表。F35Cには海軍の最先端技術の一部が含まれており、専門家の間では、米政府は機体が中国の手に渡るのを防ぎたい考えだとの見方が出ていた。

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