中国、ロシアに兵器供与の兆候なし 米中首脳会談以降
(CNN) サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は24日までに、今月18日にあったテレビ電話による米中首脳会談以降、中国がロシアに対し軍装備品の供与に踏み切った形跡は見られないことを明らかにした。
記者団に今後については予測出来ないとし、中国による兵器などの提供は米国が注視している問題だとした。
バイデン米大統領は首脳会談で中国の習近平(シーチンピン)国家主席に、物的支援などをした場合、中国が負う代償について明確にしたと指摘し、中国側は十分に理解したはずだとも述べた。
米政府当局者2人は先週、CNNの取材に、ロシアは中国に軍事的支援や経済援助を求めた事実を明かしていた。同盟国向けの米外交電文によると、中国はこれに対し一定の範囲で応じる意向を示していた。
ロシア、中国両国は共に、ロシアのこの要請について否定している。
一方、中国外務省は24日までに、ウクライナに対し1000万人民元(約1億9000万円)相当の新たな人道支援を実施すると発表した。ウクライナ情勢の展開と現実的な必要性を踏まえた措置とした。
同省報道官は定例会見で、中国はウクライナ情勢の緊張緩和につながる建設的な役割を果たし続け、人道危機を克服するため自らの努力を注ぐ用意があるとした。
中国は今月に入り、ウクライナへ500万人民元相当の最初の人道支援を発表していた。