米国務省、上海の領事館職員らに退避命令 厳しいコロナ規制で
ワシントン(CNN) 米国務省は11日、中国・上海総領事館の緊急要員を除いた職員とその家族に退避命令を出した。理由として、新型コロナウイルス感染拡大を受けた中国当局の厳しい規制を挙げている。
国務省は先週、同じ理由で、総領事館職員とその家族が自主的に退避することを認めると発表していた。
中国への渡航についても、「現地の法律や新型コロナに関する規制の恣意(しい)的な執行」を理由に再考を促し、親子が引き離される恐れもあると警告。中国と香港の「ゼロコロナ」政策で、移動や公共サービスの利用が厳しく制限されているとの認識を示す。
入国者は全員、政府指定の施設に少なくとも14日間隔離されると指摘し、期間中は多ければ毎日検査を受け、部屋を出ることも許されないと説明している。
中国国家衛生健康委員会によると、上海ではこの日、新規感染者が5日連続で2万人を突破した。市内では陽性者が14日間以上出ていない地区を除き、大半の地区でロックダウン(都市封鎖)措置が続いている。同市で感染拡大が始まった先月以降の感染者は、計22万人を超えている。