非白人の近隣住民に嫌がらせ、男を憎悪犯罪で起訴 米ウィスコンシン州
(CNN) 米中西部ウィスコンシン州で、近くに住む黒人らに脅迫状などの嫌がらせを繰り返していた男が、憎悪犯罪(ヘイトクライム)で起訴された。
起訴状によると、同州ミルウォーキー郡在住のウィリアム・マクドナルド被告は昨年3月から今月にかけ、近くに住むプエルトリコ人少なくとも1人と同じアパートの黒人8人を狙い、人種や出身国に基づく暴力や脅しを繰り返したとして、連邦法上の憎悪犯罪に問われている。
被告は、被害者らの車が近所でスピードを出しているとしてフロントガラスに脅迫的なメモを置いたとされるが、本人はメモを書いたことを否定している。
ある黒人女性は、アパートのドアの下に少なくとも2回、脅迫状をはさまれた。アパートから退去しろという要求や、この街から出て行かなければさらにひどい目に遭うという脅しが書かれていたという。
被告はさらに、被害者らの車のタイヤを刃物で切ったとされる。
連邦捜査当局は防犯カメラの映像や、警察が交通違反の取り締まりで取得していた筆跡などの個人情報から、被告を特定した。
CNNが入手した法廷文書によると、被告は先週、被害者らと接触せず、銃を持たず、GPS(全地球測位システム)の端末を装着して街から離れた親類の家に滞在すると誓約したうえで、保釈された。