女性看守と男性受刑者が行方不明に、賞金かけて行方追う 米アラバマ州
(CNN) 米アラバマ州の刑務所に勤務していた女性看守が、殺人罪で服役中の受刑者の男を裁判所へ連れて行くと告げて刑務所を出たまま行方が分からなくなり、当局が賞金をかけて2人の行方を追っている。
行方が分からなくなったのは同州ローダーデール郡の刑務所に勤務するビッキ・ホワイト看守と、殺人罪で服役していたケイシー・ホワイト受刑者。2人の間に家族関係はない。
米連邦保安局は5月1日、2人の発見につながる情報に、最大で1万ドル(約130万円)の賞金をかけると発表した。
これまでの調べによると、ホワイト看守は4月29日午前、ホワイト受刑者に精神鑑定を受けさせると言って刑務所から連れ出した。看守は自分も気分がすぐれないので、受刑者を刑務所で降ろした後に治療を受けに行くと告げていた。
ところがその後、この日はホワイト受刑者が精神鑑定を受ける予定も出廷する予定も入っていなかったことが判明。ホワイト看守も治療を受けると告げていた場所に姿を見せなかった。
刑務所は29日午後、ホワイト看守に連絡を取ろうとしたが、携帯電話は留守番電話になっており、この時になってホワイト看守が刑務所に戻っていないことが分かった。
当局は、看守が受刑者の脱獄に加担したのかどうかも含め、あらゆる可能性について捜査している。
リック・シングルトン保安官は29日、「現時点では、そうでないと証明されない限り、看守が意思に反して連れ去られたと推定している。だが、たとえ看守が受刑者を手助けしたとしても、看守は危険にさらされていると考える」と語った。
保安官によると、ホワイト看守は勤続20年近いベテランで、同僚などからも尊敬されており、最近では引退のことを口にしていたという。