米軍内の対戦車ミサイル補充に1年余必要か、ウクライナ支援で
(CNN) 米国のクリスティン・ウォーマス陸軍長官は14日までに、ロシアが軍事侵攻したウクライナへ支援目的で供出した米軍の対戦車ミサイルの在庫分の補充には、1年以上要する可能性があるとの見方を示した。
不足分を埋めるのにかかる期間は、対戦車ミサイル「ジャベリン」や地対空ミサイル「スティンガー」の製造元の生産能力にかかっているとも述べた。
同長官は米上院歳出委員会の防衛問題に関する小委の公聴会で、これらミサイルを製造する米企業「レイセオン」が、米軍が放出した在庫分を1年内に補填(ほてん)出来るのかには確信を持てないと説明。
同社はジャベリンについて1年内に補充が実現出来るよう増産に努めているが、1年以上要する可能性を考慮していると述べた。
スティンガーに関しては、より長い時間が必要になるだろうと判断しているとした。今月10日の時点で生産のための製造ラインの始動がなかったことを根拠にした。
その上で長官は米国が提供出来るスティンガーはいまだに一部あるものの、老朽化した部品を組み込んでいるものもあり対応策を講じることが必要とも指摘した。