米NY州銃乱射、容疑者は黒人社会を「標的」に
米ニューヨーク州バファロー(CNN) 米ニューヨーク州バファローのスーパーマーケットで銃の乱射があり10人が死亡した事件で、容疑者は事情聴取に対して黒人の地域社会を標的にしたと語っていることがわかった。捜査に詳しい当局者が明らかにした。
事件は14日午後に発生し、10人が死亡したほか、3人が負傷していた。容疑者の男(18)が事件後、逮捕された。
当局者によれば、容疑者は逮捕後、動機や心の状態について不穏な発言を行っている。発言はしっかりしており、黒人の地域社会に対する憎悪に満ちたものとなっている。容疑者が過去のヘイトクライム(憎悪犯罪)での襲撃から「学習」していたことも判明したという。
当局者によれば、今回の銃乱射では撃たれた人のうち11人が黒人だった。被害者の年齢は20歳から86歳。警察は15日、被害者13人全員の身元を特定した。被害者の中には容疑者を止めようとした元警官や市の元消防署長の80代の母親、臨時の教員などが含まれる。
容疑者はニューヨーク州コンクリンの出身で、スーパーまで約320キロ移動して襲撃を生中継した。ネット上に白人至上主義の声明を出していたとみられる。
バファロー警察幹部は、事件について、ヘイトクライムであり、ヘイトクライムとして起訴されると述べた。同幹部によれば、容疑者は事件の前日にバファローにいて、スーパーについて偵察も行ったという。
ニューヨーク州知事のオフィスによれば、ホークル知事は、犠牲者や遺族に対する連邦政府と州政府による280万ドルの財政的支援を用意したと明らかにした。