米司法長官がウクライナ訪問 戦争犯罪捜査チームの新設を表明
(CNN) ガーランド米司法長官は21日、予告なしにウクライナを訪問し、同国での戦争犯罪を捜査する新たなチームを司法省に設けると発表した。
ガーランド氏によると、チームを率いるのは司法省で長年、ナチス・ドイツによる犯罪を追及してきたイーライ・ローゼンバウム氏。ナチス関係者100人以上の米市民権はく奪や国外追放を遂行した実績を持つ。チームのメンバーは、人権侵害や戦争犯罪の捜査に詳しい専門家らで構成する。
司法省はこれまでに、ロシアのプーチン大統領に近い新興財閥(オリガルヒ)の資産を凍結する制裁などを進めてきた。
ガーランド氏は「戦争犯罪人に隠れる場所はない」と述べ、ウクライナでの戦争犯罪や拷問に加担した者は全員、責任を追及する構えを示した。
同氏はまた、ロシアの制裁逃れをめぐってウクライナや欧州、中東諸国に助言するため、司法省から検事3人を派遣すると表明した。