17歳少女、サメに襲われ格闘 足切断にもくじけず 米フロリダ州

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サメに襲われ重傷を負ったアディソン・ベシアさん(右)と兄のレット・ウィリンガムさん/CNN

サメに襲われ重傷を負ったアディソン・ベシアさん(右)と兄のレット・ウィリンガムさん/CNN

(CNN) 米フロリダ州のキートンビーチでサメに襲われて重傷を負った17歳の少女が、助けに駆け付けた兄とともに4日、タラハシー市内の病院でCNNの取材に応じ、恐怖の瞬間を振り返った。

アディソン・ベシアさん(17)は6月30日、キートンビーチへホタテ貝採りに出かけてサメに襲われた。

「どうすればいいのか正確には分からなかったけれど、サメは鼻先を殴れば離れることは知っていた。でも振り向いて鼻先を殴ることはできなかった」「だから顔を殴って目を突き、自分の指でサメを引き離そうとすると、今度は手をかまれた」。ベシアさんはそう振り返る。

ベシアさんは悲鳴を上げて助けを求め、近くにいた兄のレット・ウィリンガムさんが気づいて助けに駆け付けた。ウィリンガムさんは救命救急士の資格をもつ消防士だった。

「立ち上がって見渡したけれど彼女の姿は見えなかった。そこへ彼女が水面に浮上し、サメと一面の血が見えた。私はそこへ泳いでいき、(サメを)引き離した」(ウィリンガムさん)

サメと格闘して追い払ったウィリンガムさんは、妹をボートに乗せて足に止血体を巻き、大急ぎで岸に運んだ。

フロリダ州テイラー郡の保安官事務所はSNSに掲載した声明で、グラッシー島付近で年少者がサメにかまれて負傷したことを確認。現場の水深は約1.5メートル、サメは体長約2.7メートルだったとしている。

病院の1日の発表によると、ベシアさんは右足に重傷を負い、血流の再開を目的とする緊急手術を受けた。

病院のベッドの上のベシアさんは、サメの縫いぐるみに囲まれて笑顔を見せた。本人によると、5日には片足をひざの上の部分で切断する手術が予定されている。

「その方が結局はずっと楽になる」「正直言うと、ワクワクしている。ずっとベッドに座っているのはもううんざり」とベシアさん。「私を知っている人はみんな、私がどんなこともユーモアで受け止めるのを知っている。だからサメの縫いぐるみも好き」「これって楽しいと思う。この状況を軽くしてくれる」

父親のフェイスブックへの投稿によると、ベシアさんは元気そうな様子で、サメを殴り付けたことを冗談にしているという。

回復したらまた海に出かけたいと話すベシアさん。「サメはいつもあそこにいて、たまたまあの日、私を襲っただけ」「これまで17年間、サメに襲われずに生きてきた。だから戻ることも平気」と言い切った。

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