生徒に透明リュックを義務付け、銃乱射事件で安全対策強化 米テキサス州

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米テキサス州のダラス学区が公開した透明バックパックの画像/from Dallas Independent School District

米テキサス州のダラス学区が公開した透明バックパックの画像/from Dallas Independent School District

(CNN) 米テキサス州のダラス学区は18日、児童生徒に対して透明またはメッシュのバックパックで登校することを義務付けると発表した。ユバルディの小学校で起きた銃乱射事件を受け、同州では同様の措置を講じる学区が相次いでいる。

対象となるのはダラス独立学区の学校に通う6年~12年生の児童生徒。8月に始まる2022~23年度から義務付ける。それ以外のかばんを持ち込むことは認めない。

同学区は「透明やメッシュのバックパックだけで安全不安が解消されるわけではない」と説明。「これは児童生徒と職員の安全を徹底させるための包括的な計画に向けた一歩にすぎない」とした。

同学区は透明のバックパックを既に調達済みで、新学期が始まる前に配布する予定。

今回の措置は生徒や保護者から寄せられた声や、安全作業部会の勧告を受けて決定した。

テキサス州では5月24日、ユバルディの小学校で児童19人と教員2人が殺害される銃乱射事件が発生。これを受けて州内の学校は相次ぎ安全対策を強化している。

先週はサンアントニオ近郊のシギン学区が、中学と高校で新学期から透明なバックパックに切り替えると発表。ダラス北東部のグリーンビル学区は6月初め、透明なバックパックに切り替えるとともに、教室のドアは常時施錠するなどの安全対策を新学期から導入すると発表した。

サンアントニオのサウスサイド独立学区やハーパー独立学区、イングルサイド独立学区なども先月、同様の方針を決定している。

他州でも、フロリダ州パークランドの高校は18年の銃乱射事件で生徒14人と大人3人が死亡した事件を受け、春休み明けから透明なバックパックが義務付けられたことがある。

しかし生徒からプライバシーの侵害などを訴える声が強まり、透明なバックパックは数カ月後に廃止された。

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