ウクライナ東部ドンバス地方、「まだ失われず」 米軍制服組トップ
(CNN) 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は20日、米国防総省で行われた記者会見で、ウクライナ東部のドンバス地方について、「まだ失われていない」との見方を示した。
ミリー氏は「結論から言えば、代償は非常に大きく、得たものは非常に少なく、ルハンスク州とドネツク州では消耗戦が行われている。『ドンバスは失われたか』という質問の答えは、『まだ失われていない』だ。ウクライナは、ロシアが獲得した領土の1インチごとに代償を支払わせている」と述べた。
ミリー氏によれば、ウクライナ軍とロシア軍との間のドンバス地方での実効支配地域の変化は数百メートル単位で起きており、1キロや2キロ変動することもあるがそれ以上の大きな変化はない。
ロシア軍はウクライナ侵攻から90日後にドンバス地方の掌握に集中するようになったが、ロシア軍が獲得した領土は非常に少ないという。しかし、ミリー氏は戦闘が非常に激しくなっていると指摘した。
ミリー氏によれば、24時間ごとに数万発の砲弾が撃ち込まれ、双方に多大な死傷者が出ている。