世界一高い木「ハイペリオン」、近寄れば65万円の罰金 米カリフォルニア州

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世界一高い木とされる「ハイペリオン」と呼ばれるセコイアに近付くことが禁止された/Stephen Moehle/Shutterstock

世界一高い木とされる「ハイペリオン」と呼ばれるセコイアに近付くことが禁止された/Stephen Moehle/Shutterstock

(CNN) ギネス・ワールド・レコーズで世界一高い木に認定された「ハイペリオン」と呼ばれるセコイアの木に近付くことが、正式に禁止された。

米カリフォルニア州のレッドウッド国立公園は、ハイペリオンに近付いた場合は6カ月以下の禁錮と5000ドル(約65万円)の罰金が科される可能性があると発表した。

ハイペリオンは同公園の奥深い場所にあり、この木に通じる山道はない。しかし2006年に発見されて以来、スリルを求めて訪れる人が後を絶たず、生育環境が悪化していた。

木の高さは115.92メートル。ハイペリオンの名は、ギリシャ神話に登場する巨人にちなむ。

「ハイペリオンは山道から外れた深い森の中にあり、密集した藪(やぶ)をかき分けなければ到達できない」。同公園はウェブサイトに掲載した声明でそう警告している。「それでもブロガーやトラベルライター、この木を紹介するウェブサイトのために人気が高まり、結果として周辺の生育地が荒廃した」「あなたはビジターとして、この独特な景観を保全する一員になるか、破壊する一員になるかを決めなければならない」

同公園のレオネル・アルゲーロ氏がニュースサイトのサンフランシスコ・ゲイトに語ったところによると、この一帯は携帯電話がつながりにくく、位置情報サービスの利用も限られる。そのため、もし道に迷ったりけがをしたりした場合は救助が難しい可能性がある。

木の根元は浸食が進んで傷んでいることに加え、人が次々に訪れることで2次的な問題も発生しているという。

「ゴミが捨てられたり、用を足すために脇道が作られたりしている。使用済みのトイレットペーパーや排泄(はいせつ)物も残っている」とアルゲーロ氏は話している。

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