米国務長官、ロシアの核による威嚇を非難 NPT再検討会議で演説

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米国のブリンケン国務長官が、ロシアの核による威嚇を非難した/Drew Angerer/Getty Images

米国のブリンケン国務長官が、ロシアの核による威嚇を非難した/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) 米国のブリンケン国務長官は1日、核不拡散条約(NPT)再検討会議で演説し、ロシアに対してNPT体制にのっとって行動するよう呼びかけた。ロシア政府に対してはウクライナでの戦争の一環として「無謀で危険な核兵器による威嚇」を行っていると非難したほか、ウクライナでの戦争がNPT再検討会議に悪影響を及ぼすと警告した。

ブリンケン長官は、ロシアだけでなく北朝鮮やイランの行動によってNPTに対する負荷がますます高まっていると述べた。

当局者は、ロシアによるウクライナでの戦争が再検討会議に課題を突き付けてくると認めている。再検討会議は通常、5年ごとに開催されるが、新型コロナウイルスの流行のため2年間延期されていた。およそ1カ月にわたる協議を経て、締約国の全会一致による合意を目指す。

ブリンケン長官は演説で、ロシアが今年1月に米英仏中の他の核保有国とともに核戦争と軍拡競争を回避することの重要性を強調した共同声明に参加したことを指摘。しかし、「まさにその翌月、ロシアはウクライナに対する全面戦争を開始した」と述べた。

ブリンケン長官は、ロシアが無謀で危険な核の威嚇に関与しており、ロシアのプーチン大統領がウクライナの自衛を支援する国々に対して歴史上見たこともないような結果を招く恐れがあると警告していると指摘した。

米英仏の3カ国は1日、再検討会議の開幕に合わせて共同声明を発表し、ロシアに対して、無責任で危険な核をめぐる発言と行動をやめ、国際的な公約を順守し、1月の共同声明でもうたわれた核戦争の防止と軍拡競争の回避に向けた原則に言行一致で改めて対処するよう求めた。

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