トランプ前大統領、手書きのメモを破りトイレに流そうとしたか 写真が浮上
ワシントン(CNN) トランプ前米大統領が手書きのメモを破り、ホワイトハウスなどのトイレに流したとみられる写真が8日、浮上した。
米紙ニューヨーク・タイムズ記者でCNN寄稿者のマギー・ヘイバーマン氏が新著でこの写真を公表した。米ニュースサイト「アクシオス」もこの写真を公開した。
CNNはこれまで、トランプ氏が大統領の記録保存法令を無視して、文書や下書き、メモを読んだ後に破り捨てることがたびたびあったと報じてきた。
トランプ氏はホワイトハウスの住居部分でトイレに文書を流すことが時折あり、修理工がトイレの詰まりを直すために呼ばれていた。トランプ氏はこれを否定している。同氏の広報担当も8日にアクシオスに宛てた声明で、トランプ氏の行為に関する報道はでっち上げだと主張した。
今回公表された写真は2枚。写っている紙に何が書いてあるのか、また誰が書いているのか明確にはわからないが、トランプ氏が黒色のマーカーで手書きしたもののように見える。
ヘイバーマン氏によると、1枚の写真はホワイトハウスのトイレ、もう1枚は外遊中のもの。後者はトランプ政権時代のホワイトハウス関係者から提供されたという。
ヘイバーマン氏は8日のCNNの番組で、この紙の内容はトランプ氏自身か対応した人物にしかわからないとしつつも、「重要な点は記録に関するものだということだ」と述べた。
トランプ前政権のある高官は、トランプ氏が部屋を出て行くと秘書室の関係者がゴミ箱から物を取り出し、それらをトランプ氏の机から取り去ることが日常だったと振り返った。
トランプ氏の場当たり的な記録保存の姿勢は今年、同氏と国立公文書館の間で長引く闘いの対象となっている。司法省はこの件で調査を進めている。