豪雨で死者2人、カジノの天井抜ける 米ラスベガス
(CNN) 米西部ネバダ州のラスベガスで豪雨が続き、2人の死者が確認された。市内のカジノで天井が抜け、大量の雨水が降り注ぐ場面も報じられている。
ラスベガス警察と地元クラーク郡の消防当局は11日夜、市内の放水路から男性1人を救出したが、男性は搬送先の病院で死亡した。
12日午後2時ごろには、放水路から重機でがれきを取り除き、消防士らが手作業で捜索する作業のなかで、2人目の遺体が見つかり、収容された。
現地のCNN提携局は、11日に市内のカジノで天井が抜けた場面の動画を公開。郡内で114件の停電が起き、住民約1万2000人が被害を受けていると伝えた。
米南西部と山間部西部では6月半ばから9月末まで、季節風が雨をもたらすモンスーン・シーズンが続く。専門家らは、気候変動にともなって極端な干ばつと豪雨がより激しさを増し、頻繁に繰り返されるようになると警告している。
ネバダ州では、異常な干ばつ状態にあるとされた地域が前週の30%近くから4%まで減少し、過去2年近くで最も低いレベルに下がった。
ラスベガスで11日に記録した雨量は約15ミリ。モンスーン・シーズンに入ってからの雨量は約33ミリと、2012年の約92ミリに次ぐ多さとなった。シーズン全体の総雨量としては、1984年の約106ミリが最多記録だ。