ゴリラが「スライディング」で来園者に接近、動画拡散 米動物園
(CNN) 米サウスカロライナ州コロンビアの動物園でこのほど、飼育舎のゴリラが地面を滑るようにして来園者に接近し、ガラス越しに見ていた女性を驚かせる出来事があった。この様子を捉えた映像が拡散し、動画投稿アプリ「ティックトック」で7000万回あまり閲覧されている。
CNNの取材に応じたティナ・フリックさんは「(ゴリラは)私に向かって一直線に滑ってきた」と振り返った。「ガラスに突っ込んで破壊しそうな勢いだった。私は固まって動けなかった」
だが、ゴリラの「センズー」はそこで背を向け、尻を突き出した。動画にコメントしたユーザーからは、「尻に話しかけろ」と言っているようだとの指摘も出ている。
CNN記者の「ゴリラは尻を突き出して何をしていたのだと思いますか」との質問に、フリックさんは「これはひどいことになる、体液をかけられると思った」と振り返った。
だが、年齢26歳、体重180キロのセンズーはただ尻を見せただけで、何事もなかったかのように歩き去って行った。そして最後に振り返ると、フリックさんに「ちょっかいを出すな」とでも言うような視線を投げかけたという。
取材班がゴリラのスライディングや尻を見せる行為について動物園の飼育員に尋ねたところ、センズーはこれを頻繁にやっていて、他のゴリラや来園者に対し自分がボスだと思い知らせる目的があるとのこと。メスに見せつける狙いもあるという。