消防署がコウモリの巣に 署員に危険、無期限で閉鎖 米ネバダ州
(CNN) 米ネバダ州のトラッキーメドウズ消防区 (TMFPD)は、構内にコウモリがすみ着いた消防署を「無期限で」閉鎖することになったと発表した。
「コウモリがすみ着いたことにより、同消防署は署員の健康と安全上のリスクがあると判断した」。TMFPDは発表の中でそう説明し、「居住区画はコウモリが飛び回り、消防車庫ではコウモリの死骸が見つかっている」とした。
今回コウモリがすみ着いた30番消防署の歴史は1950年代にさかのぼる。建物はネバダ州からリースされている。
同消防署の消防士は、コウモリ問題に対応する間、近くの消防署に配属される。TMFPDは近隣のカーソン市消防局との連携も強化する。
コウモリの駆除や関連する危険の除去のために必要な対策や防止策については、専門家に相談して決めるとしている。
同消防区がコウモリ問題への対応を迫られたのは、今回が初めてではなかった。「同消防区は2015年にもこの問題の是正を試みたが、コウモリが戻って来ただけだった」という。
今後は「汚染洗浄を含めて考えられる選択肢を検討する」と述べ、コウモリに関しては、狂犬病など人に感染し得る疾患の懸念もあると指摘している。