乱射事件で21人死亡の小学校、傷癒えぬまま迎えた新学期 米
(CNN) 夏休み直前の小学校で銃乱射事件が起きた米南部テキサス州ユバルディの公立学校区では、6日から新学期が始まっても学校へ戻らず、私立校へ移ったり遠隔授業に切り替えたりする児童が目立つ。
ザイオン・マーティネズ君は事件現場となったロブ小学校で、飛び交う弾丸を机の下で避けながら2年生最後の日を過ごした。父のアダムさんによると、もう教室という場所には行きたくないと話している。
アダムさんは、学校の警官が増員されてフェンスも高くなると説得を試みたが、本人は「関係ない。それでも守ってはもらえない」と答えるばかりだという。
ザイオン・マーティネズ君はロブ小学校で銃弾から身を隠した。父親によると、深い心の傷を負ったため、教室に戻ることができないという/Ashley Killough/CNN
事件では児童19人と教員2人が死亡。現場に出動した警官らは1時間以上、教室に突入せず待機していたことが明らかになった。
特に子どもを亡くした遺族らは、きょうだいたちを登校させることに不安を抱いている。
ユバルディの教育長は6月、ロブ小学校の元の敷地では授業を再開しない方針を示した。1年生だった児童は同じ学校区内の別の小学校で2年生になる。
2~3年生だった児童は既存の教育施設に移転した新たな「ロブ小学校」に通う。教員の多くもそちらへ移った。