トランプ氏、最高裁に介入求める FBIによる自宅捜索と文書押収で

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トランプ前大統領が最高裁に対し、米連邦捜査局(FBI)による自宅捜索を巡る問題への介入を求めた/Emily Elconin/Getty Images

トランプ前大統領が最高裁に対し、米連邦捜査局(FBI)による自宅捜索を巡る問題への介入を求めた/Emily Elconin/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ前大統領が最高裁に対し、機密文書とされる資料を巡る論争に介入するよう要求したことが5日までに分かった。これらの資料は連邦捜査局(FBI)が今夏、同氏の自宅の「マール・ア・ラーゴ」から押収していた。

最高裁に対する今回の緊急の要請以前から、トランプ氏は司法をFBIの捜索に関与させようと模索してきた。ただ現状、政治的に大きな影響を及ぼす問題に最高裁が関わる正当性については、厳しい精査の目が注がれている。

トランプ氏が具体的に求めているのは、最高裁が機密とされた100を超える文書を「特別補佐官(スペシャル・マスター)」による検証の対象だと請け合うことだ。特別補佐官は押収文書を中立な立場から確認する目的で選任された特任弁護士。仮にこの要請が認められれば、法廷で捜索に異議を唱えようとするトランプ氏の取り組みに弾みがつき、当該の文書が同氏の下に戻る可能性がある。

トランプ氏による最高裁への働きかけに先駆け、第11連邦巡回区控訴裁判所は司法省の立場を支持。機密文書のマークがある文書の刑事捜査を継続できると認めた。捜査における当該の文書の使用は、フロリダ州の連邦地裁判事がこれを停止する判断を下していた。

トランプ氏の訴えにより、政治的な注目が再び最高裁に集まった格好だ。

今年、トランプ氏は最高裁に対し、大統領時代のホワイトハウスの文書を連邦議会による議事堂襲撃事件捜査の捜査員らに公開するのを阻止するよう求めたが、最高裁はこの要求を退けていた。

現在の最高裁判事は保守派が過半数を占め、うち3人はトランプ氏が指名した人物となっている。

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