副大統領公邸前に続々と移民バス、厳寒のクリスマスイブに 米
(CNN) 米首都ワシントンにあるハリス副大統領の公邸前に24日夜、中南米からの移民を乗せたバスが続々と到着した。厳寒の中で降ろされた移民らを、支援団体が避難させた。
バイデン米政権の当局者によると、まず2台のバスが公邸前に止まり、乗っていた移民らが地元の避難所へ送られた。
その後、零下8度近い寒さの中でさらに数台のバスが到着。CNNの取材班は、バスから降ろされたTシャツ姿の移民らが毛布を配られ、別のバスで地元の教会へ向かう場面を目撃した。
ワシントンには今年の春から毎週、南部テキサス州から移民バスが送り込まれてきた。受け入れにあたるボランティア団体のメンバーによると、メキシコ国境で活動するNGOからの連絡でこの日の到着予定を把握し、準備を進めていたという。
バスに乗っていたのはエクアドル、キューバ、ニカラグア、ベネズエラ、ペルー、コロンビアからの移民。バスの目的地は当初ニューヨークだったが、悪天候のためワシントンに変更された。
同メンバーは「バスが来れば常に歓迎してきた。クリスマスイブでも、凍える寒さの中でもそれは変わらない」と語った。
テキサス州のアボット知事はこれまでバイデン政権の移民政策に抗議して、メキシコからの越境者をバスで移送する作戦を取ってきた。その目的地には副大統領公邸も含まれている。
ホワイトハウスの報道官はアボット氏を名指しして「氷点下のクリスマスイブにどの連邦、地方当局とも調整せず、子どもたちを路肩に放り出した」「この政治ゲームは命を危険にさらすばかりだ」と非難した。