米下院、民主党オマル氏の外交委員会からの除名を可決
(CNN) 米共和党が過半数を握る連邦議会下院は2日、民主党のイルハン・オマル下院議員(ミネソタ州選出)を所属する外交委員会から除名する決議を可決した。下院の共和党議員からは、オマル氏について、過去の発言を理由に委員を務めるべきではないとする声が上がっていた。
イスラエルに関係するこれらの発言は時に、両党の議員から反ユダヤ主義的だと批判されることがあった。
民主党は今回の除名を批判。政治的な復讐(ふくしゅう)であり、オマル氏は過去の発言について責任を負わされたと主張した。両党それぞれの方針に沿う形となった採決は除名に賛成が218票、反対は211票だった。共和党のデービッド・ジョイス議員(オハイオ州選出)はどちらにも投票しない「出席」票を投じた。
オマル氏は採決に先駆けての演説で、委員会から1期除名されるとしても自分のリーダーシップと発言が弱まることはないと強調。発言はむしろ一段と大きく、強くなるだろうと述べた。
事務所を出るイルハン・オマル下院議員=2日、米ワシントン/Kevin Dietsch/Getty Images