貸しトラックで歩行者直撃の男、殺人罪で起訴へ NY市
(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン区で13日、貸しトラックが暴走して歩行者に突っ込んだ事件で、運転していた男は殺人、同未遂などの罪で起訴される見通しだ。
ニューヨーク市警(NYPD)の幹部が14日の記者会見で語った。
事件では44歳の男性が死亡し、警官1人を含む8人が負傷した。負傷者のうち1人は重体だが容体は安定している。残る7人は骨折や切り傷、打撲傷を負った。
運転していたウェン・ソー容疑者(62)は、現場の少し先で拘束された。
調べによると、同容疑者はネバダ州ラスベガスで母親と同居していたが、今月1日にフロリダ州へ移動し、設備レンタル大手「Uホール」のトラックを借りた。
このトラックでニューヨークへ向かおうとサウスカロライナ州を通過中、無謀運転と大麻所持の容疑で逮捕されていた。
ニューヨークで事件の前に2回、ブルックリンにある元妻と息子の住まいに立ち寄ってシャワーを浴びた。2回目は息子と口論になっていた。
家族や本人の供述から、容疑者は当時、精神的危機の状態にあったとみられている。現時点でテロとの関連は認められない。
容疑者は調べに対し、運転中に「目に見えない物が車に向かってきた」のが見え、「もうたくさんだ」と感じて暴走したと供述した。逮捕した警官らが自分を銃で撃てばよかったのに、とも話したという。