トランプ氏、ビジネス詐欺関連の30以上の罪状で起訴

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トランプ前米大統領/Anna Moneymaker/Pool/Getty Images

トランプ前米大統領/Anna Moneymaker/Pool/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク州マンハッタン地区の大陪審がトランプ前大統領を起訴したことが分かった。事情に詳しい2人の情報筋によると、ビジネス詐欺に関連する30以上の罪状に問われている。現旧の大統領で刑事訴追される人物は米国史上初めて。

起訴状は非公開で提出されており、数日以内に発表される。罪状は現時点では公に発表されていない。弁護士によると、トランプ氏は来週初めに裁判所で罪状認否を行う可能性が高い。

マンハッタン地区検察はこれまで、2016年大統領選時にポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに口止め料を支払う計画や隠ぺいに関与した疑いで、トランプ氏を捜査してきた。

検察はトランプ氏の弁護士に接触し、罪状認否のための出頭について調整していると明らかにした。

起訴の決定で米国各地に衝撃が広がるのは確実で、米国の政治システムは未踏の領域に踏み込むことになる。米国の大統領経験者が刑事訴追された例はなく、再選をめざす中で起訴された例もない。

トランプ氏は起訴を受けて声明を発表し、「史上最高レベルの政治迫害かつ選挙干渉だ」と主張した。

トランプ氏は「この魔女狩りはジョー・バイデン(大統領)にとって大きく裏目に出る」「米国民は急進的な左翼民主党員がここで何をやっているのかに気付く。誰の目にも明らかになる。我々の運動、結束した強力な我が党はまずアルビン・ブラッグ(地区検事)を倒し、ジョー・バイデンを倒して、ゆがんだ民主党員を一人残らず公職から追放する。米国を再び偉大するためだ!」と述べた。

トランプ氏の弁護士は声明で、同氏は「腐敗してゆがんだ米国の司法制度の犠牲者だ。彼の主張の正しさが証明されるだろう」と述べた。

トランプ氏と直接話をした関係者によると、トランプ氏は大陪審による起訴の決定に不意を突かれた様子だった。トランプ氏は先週の時点で起訴を覚悟していたが、起訴されるとしても数週間以上先だとの複数の報道を信じ始めていたという。

トランプ氏の起訴により、2024年大統領選は新たな局面に入る。トランプ氏は刑事訴追されても選挙運動を続けると言明している。

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