トランプ氏の「口止め料」巡る大陪審捜査、いったん動き止まる

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トランプ前米大統領=18日、米オクラホマ州タルサ/Brett Rojo/Usa Today/Reuters/File

トランプ前米大統領=18日、米オクラホマ州タルサ/Brett Rojo/Usa Today/Reuters/File

ニューヨーク(CNN) トランプ前米大統領について調べるニューヨーク州マンハッタンの大陪審の捜査は週内に終わらない見通しとなった。大陪審の起訴勧告がどれだけ近づいているのか、実際に起訴を勧告するのかを巡り、臆測が飛び交っている。

マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事はここ数日、メディアや政界で臆測が広がる中でも捜査状況について沈黙を保ってきた。ただ、ブラッグ氏の事務所は23日、捜査終結時には市民に公表すると改めて表明した。

ブラッグ氏の法律顧問は議会共和党に宛てた書簡で、「地区検事は起訴せずに終わるにせよ、起訴に進むにせよ、事務所を通じて捜査の終了を公表すると約束した。彼はその約束を守る」と説明。トランプ氏の捜査について調査を行おうとする共和党の動きを批判した。

また「捜査終了時に起訴を行うとすれば、それは法の支配と地区検事の職務の忠実な遂行に必要だからだ」とも述べた。

事情に詳しい情報筋2人によると、マンハッタンの大陪審は23日に招集された際、トランプ氏の事件を審理しなかった。次回の招集は27日になる見通しで、追加の証人から聴取を行う可能性があるという。

情報筋はCNNに対し、捜査が終結に近づく中、検察は大統領経験者の起訴が前例のない歴史的な性質を帯びることを考慮しているとの見方を示した。

トランプ氏は先週末、自身のSNSで21日に逮捕されると予告。これを受け、捜査状況や起訴の可能性を巡る臆測が高まった。だがその後、大陪審は22日に招集されず、23日に招集された際には別件を審理した。

トランプ氏は自身が起訴されるとの見通しを示しておき、他の共和党員とともにブラッグ氏や民主党を批判して政治的な得点稼ぎに利用した格好だ。

トランプ氏は23日、大陪審の審理がいったん止まったのを機にブラッグ氏を再度批判。「マンハッタン地区検事局は完全に足並みが乱れている」と主張した。

ブラッグ氏はトランプ氏が2016年大統領選を前に、10年前の不倫疑惑について公言しないようポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんに口止め料を支払う計画に関与したとみて、捜査を進めている。トランプ氏は不倫を否定している。

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