米NYと首都ワシントン、トランプ氏起訴に備え警戒
(CNN) トランプ前米大統領が起訴されて抗議行動が広がる場合に備え、米ニューヨーク市と首都ワシントンの当局者は先手を打って治安対策を講じている。
ニューヨーク市では現在、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏への口止め料支払いにトランプ氏が関与した疑いをめぐる捜査の一環で、大陪審が招集されている。情報筋がCNNに共有した内部メモによると、ニューヨーク市警の警官は21日、全員制服を着用して出動に備えるという。
複数の法執行当局者はCNNに対し、21日は「厳戒日」だが、現時点では確かな脅威は存在しないとの見方を示した。
ニューヨーク市警のメモは、先週末のトランプ氏のSNSへの投稿を受けて出されもの。トランプ氏はこの中で、自身が逮捕された場合には抗議行動を起こすよう支持者に呼びかけた。トランプ氏は2020年大統領選で敗れた際も首都ワシントンで抗議を呼びかけ、暴徒化した支持者が連邦議会議事堂を襲撃する事態となった。
CNNが20日に入手した情報評価によると、首都ワシントンの警察も同様に準備を進めているものの、議会警察は今のところ、議会議事堂に対する「直接または確かな脅威は追跡していない」という。
トランプ氏の弁護団に近い情報筋の一人はCNNに対し、弁護団はトランプ氏が起訴された場合、逮捕や出頭は来週以降になるとみていると明らかにした。20日夜の時点で、弁護団は起訴のタイミングについて説明を受けていないものの、マンハッタン地区検察からは、21日には何も予定されていないと伝えられたという。