新たな米大統領専用機の機体彩色を発表、トランプ氏要望を「却下」
(CNN) 米空軍は30日までに、製造中の新たな米大統領専用機「エアフォースワン」の機体の色模様についてトランプ前大統領の要望を退け、伝統的な配色を尊重しながらも1カ所に工夫をこらしたとするデザインを発表した。
トランプ氏の要求を拒絶することは機体構造や電子工学システムに及ぼす問題点を理由に昨年に既に決まっており、今回の発表はそれを追認するものともなっている。
CNNに最初に示された新型エアフォースワンの完成予想図を見ると、現在の同機に比べ機首やエンジンカバーの部分の青色がより濃くなっていることが確認された。これが唯一の変化とみられ、その他の色取りは60年前のケネディ元大統領時代からの伝統が尊重された。
トランプ氏は、明るい青色の模様などが入っている現在の彩色をより濃い目の赤、白や青色を組み合わせた形にすることを要望。機体側面部の中央に深紅のしま模様を描き、機体底部は濃紺にすることも注文していた。
ただ、製造コストの上積みが明らかになったほか、米連邦航空局(FAA)は電子工学システム上で過熱の問題が生じ実験飛行の回数が増えることなどを懸念し、難色を示してもいた。