米国民の過半数、トランプ前大統領の起訴を支持 CNN世論調査
(CNN) 米国民の6割がトランプ前大統領の起訴を支持していることが分かった。CNNの委託を受けた世論調査会社SSRSによる新たな世論調査で明らかになった。
調査はポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに口止め料を支払う計画や隠蔽(いんぺい)に関与したとの疑惑に絡み、ニューヨーク州マンハッタン地区の大陪審がトランプ氏を正式に起訴したとの報道後に実施された。
約4分の3の米国民は、トランプ氏を起訴する判断を巡り、政局が少なくとも一定の役割を果たしたと回答。主要な役割を果たしたとする回答の割合は52%だった。
無党派層は起訴を支持するとの回答が62%、不支持が38%と、おおむね支持で足並みがそろった。民主党支持者は94%が起訴を支持。うち71%は強くこれを支持するとした。
これに対し共和党支持者は79%が起訴を支持しないと回答。強い不支持を表明したのは54%で、民主党ほど意見の一致は見られない結果となった。
支持政党以外の主要な人口区分でも、多数を占めたのは軒並み起訴を支持するとの回答だった。具体的には女性の62%、男性の58%が起訴を支持。黒人の成人では82%、中南米系の成人は71%、白人の成人は51%がそれぞれ起訴を支持する立場だった。
年齢別では35歳以下の69%、35~49歳の62%、50~64歳の53%、65歳以上の54%が起訴を支持。学歴別では大学の学位取得者の68%、それ以外は56%が支持すると回答した。
ダニエルズさんへの支払いに関して、トランプ氏に非がないとする回答は全体のわずか10%だった。ただ同氏の行動が違法なのか、それとも非倫理的なだけなのかを巡っては、意見が割れている。
37%はこれを違法行為と回答し、33%は非倫理的ではあるものの違法ではないと答えた。20%は分からないとした。無党派層のうち、トランプ氏に何の落ち度もないとする回答は8%にとどまった。それ以外は大半が起訴に賛成したが、彼らにしてもトランプ氏が何らかの違法行為を働いたとの確信を得るにはまだ至っていない。
一方、起訴を支持しない人々の間でも52%は、ダニエルズさんへの支払いについてトランプ氏が間違いを犯したと回答した。
調査は3月31日と4月1日に実施され、成人1048人が対象。誤差の範囲はプラスマイナス4.0ポイントだった。