議員事務所に男が乱入、金属バットで殴られスタッフ2人負傷 米バージニア州
(CNN) 米バージニア州フェアファックスにあるジェリー・コノリー米下院議員(民主党)の事務所に15日、金属バットを持った男が押し入り、スタッフ2人が負傷した。同議員が明らかにした。
コノリー議員がCNNに語ったところによると、事務所に押し入った男は金属バットでスタッフに襲いかかり、1人は金属バットで頭を殴られた。この日が初日だったインターンの女性もバットで殴られて負傷した。
2人とも病院に運ばれたが、命に別条はなかったとしている。男はフェアファックス市警が逮捕した。
米議会警察によると、この事件でフェアファックス在住の49歳の男が傷害などの容疑で逮捕された。動機は現時点で分かっていない。
父親がCNNに語ったところによると、男は統合失調症を患っていて、3カ月前から薬を服用しておらず、父親が治療を受けさせようとしたができなかったという。
男は同選挙区の有権者だったが、コノリー議員は知らない相手だったと説明している。事務所は会議室のガラスが割れ、コンピューターが破損するなど大きな被害が出た。
コノリー議員によると、フードバンクの開所式の最中に、車でやって来た男が事務所に乱入した。警察が到着したのは通報してからおよそ5分後だったと推定している。
米国では議員やスタッフ、家族などが襲撃される事件がここ数カ月の間に相次いでいる。
3月にはランド・ポール上院議員(共和党)のスタッフが首都ワシントンで刺される事件が発生。2月にはやはり首都ワシントンで、アンジー・クレイグ下院議員(民主党)が自宅のある集合住宅のエレベーターで男に襲われ、昨年10月には当時のナンシー・ペロシ下院議長の夫がサンフランシスコの自宅で男にハンマーで殴られて入院していた。