債務上限引き上げで原則合意 ホワイトハウスと下院共和党
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスと下院共和党が27日、政府債務の上限を引き上げることで原則合意に達した。交渉の事情に詳しい複数の関係者がCNNに語った。
関係者の1人によると、バイデン大統領とマッカーシー下院議長が電話会談で合意した。
関係者らによれば、下院共和党指導部は同日中に、同党の全議員に交渉の内容を説明する構え。民主、共和両党が28日朝までに合意文書を確認する。
原則合意に達したとはいえ、今後の各段階で新たな問題が生じ、解決に時間がかかる可能性は残る。その場合、政府がデフォルト(債務不履行)に陥るとされる来月初めの期限に間に合わない事態も、依然として考えられる。
合意内容に対しては右派と左派の双方から強硬な反発が予想され、説得は難航する見通し。合意の最終的な成立を急ぐには、超党派の支持が不可欠となる。
これに先立ち、事情に詳しい関係者はCNNに、共和党が上限引き上げの条件として、低所得者向け支援の就労要件を強化するよう求めている問題が、最終的な障害だと指摘していた。
マッカーシー氏は、上限引き上げの法案を31日にも採決にかけたい意向を示した。原則合意を受けて共和党議員全員の賛成を得られるかという質問には、全員は非現実的との認識を示す一方、同党議員の過半数が賛成票を投じるだろうと自信を見せた。
ホワイトハウスの当局者らは27日午後の時点で、交渉の行方に楽観的な見方を示し、合意は近いと述べていた。