バイデン米大統領、檀上でつまずき転倒 士官学校の卒業式で
(CNN) バイデン米大統領(80)が1日、コロラド州にある空軍士官学校の卒業式で、壇上の土のうにつまずき、転倒した。けがはなかったとみられ、自力で席に戻った。
バイデン氏は式辞を述べた後、1時間半あまりかけて数百人の卒業生に証書を授与した。席に戻ろうとした時につまずいて倒れ、右腰を打ったが、右手をついて自力で立ち上がった。士官学校の職員と大統領警護隊(シークレットサービス)の隊員2人が、同氏の腕をつかんで補助した。
バイデン氏はその場で振り返り、つまずいた場所にあった物を指差した。現場の映像によると、演壇の前には原稿映写用のプロンプターを支えるための土のうが置かれていた。
閉式後には、同氏が笑顔で車に駆け寄り、乗り込む姿がみられた。ホワイトハウスも、同氏にけがはなかったと述べた。本人は現地を後にする際、転倒についての質問に答えなかった。
バイデン氏はこれまでもサイクリング中に転倒したり、大統領専用機のタラップでつまずいたりしたことがある。
だが健康診断では職務遂行に適切な健康状態だと判定されている。足取りがぎこちないのは脊椎(せきつい)の摩耗が原因だとされ、最新の健診ではももの裏やふくらはぎの硬直が進んだ可能性が指摘されていた。
卒業式の式辞では「私が300年前に高校を卒業した時に」と冗談を飛ばし、笑いを誘っていた。