動物園のミーアキャット5頭が相次ぎ急死、染料が原因か 米フィラデルフィア
(CNN) 米ペンシルベニア州の米フィラデルフィア動物園は14日、飼育していたミーアキャット5頭が今月1日~12日にかけ、相次いで急死したことを明らかにした。原因は「ナイアンゾールD」と呼ばれる農業用の染料だった可能性があるとしている。
同動物園の広報によれば、動物の個体識別のために30年前から使用していたナイアンゾールDが毒性反応を引き起こした可能性があるとみて調査を行っている。
急死したのは同動物園が2013年から飼育していたミーアキャットのきょうだいだった。
ナイアンゾールDは小型霊長類にも使っていたが、ミーアキャットが死んだことを受けて使用を中止したという。ミーアキャットに対しては過去にも使ったことがあるといい、ほかに具合が悪くなった動物はいないとしている。
出勤してきた飼育員がミーアキャットの異常に気付いたのは6月1日。すぐに獣医師を呼んだが、間もなく1頭が息を引き取った。残る4頭は園内の獣医師施設に移したが、その日の午後に3頭が死に、最後の1頭も12日に死んだ。
ナイアンゾールD自体に問題があったのか、特定の商品や塗り方の問題だったのかは分かっていない。フィラデルフィア動物園は、自分たちだけでなく業界全体にかかわる問題だとして、米動物園水族館協会や米農務省とも連携して原因究明にあたる方針。調査には数週間から数カ月を要すると見込んでいる。