パトカー車内の警察犬、熱中症で死ぬ 米ヒューストン
(CNN) 米テキサス州ヒューストンの警察によると、同市内で12日、警察犬がパトカーの中で熱中症を起こし、病院へ運ばれたが助からなかった。
警察の発表によると、指導手(ハンドラー)は通常の手順に従い、警察犬のアロンが乗った車のエンジンをかけた状態でエアコンをつけたまま、その場を離れた。しかし、エンジンが突然停止したという。
警察犬を乗せる車には通常、エンジンが止まった場合にファンを回して窓を開け、ハンドラーに知らせる機能が搭載されている。これが作動しなかったとみられる。
ハンドラーが車に戻った時、アロンは苦しんでいた。その後、搬送先の病院で息を引き取った。
ヒューストン警察は現在、警察犬を乗せるすべての車について、熱中症防止の機能が正常に作動するかどうかを確認している。
気象当局によると、ヒューストンには今週、体感温度が42度を超える恐れがあるとの警告が出ている。12日の最高気温は35度だった。
専門家らによると、外気温が32度の場合、車内の温度はわずか10分で42.7度に到達する。犬は汗をかかず、呼吸することで体温を調節する。車を日陰において窓を少し開けた状態でも、熱中症であっという間に命を落とすことがある。