「入学選考での人種配慮は違憲」 米最高裁

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米最高裁が、入学選考での人種配慮は違憲とする判断を下した/Elizabeth Frantz/Reuters

米最高裁が、入学選考での人種配慮は違憲とする判断を下した/Elizabeth Frantz/Reuters

(CNN) 米連邦最高裁は29日、米国の大学で広く用いられている入学選考での人種を考慮する手法について、「違憲」との判断を下した。黒人やヒスパニック系の学生に恩恵をもたらしてきた「アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)」は制限されることになる。

保守派の団体が、ハーバード大学とノースカロライナ大学の人種を考慮した選抜方法をめぐって訴訟を起こしていた。

ロバーツ最高裁長官は、人種を利用することを正当化する「測定可能な」目的を示していないため、両大学の入試プログラムは憲法の平等保護条項に違反していると指摘した。

9人の判事のうち、保守派の6人が人種配慮は違憲との判断を支持した。残る3人の判事は反対意見書を出し、「数十年にわたる前例と重要な進歩を後退させる」と異議を唱えた。

最高裁の判断について、バイデン大統領は「同意しない」と述べ、現在の最高裁は「正常な裁判所ではない」と批判した。

また「人種が多様であってこそ大学は強くなる。我々の国が強くなっているのは、この国のあらゆる人材を活用しているからだ」とアファーマティブ・アクションの意義を強調した。

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