フロリダ周辺の海水温が異常な上昇、サンゴの深刻な影響懸念

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白化したサンゴは必ずしも死にはしないが、海水温の高い状態が続けばその可能性は増す/Courtesy Derek Manzello/NOAA

白化したサンゴは必ずしも死にはしないが、海水温の高い状態が続けばその可能性は増す/Courtesy Derek Manzello/NOAA

専門家によると、サンゴは海面温度が通常の最高温度より1度上昇しただけで、熱ストレスによる白化が起きる。フロリダ州周辺の海面温度は1~2週間にわたり、正常範囲を2度以上上回る状態が続いているという。

フロリダ州沖のブイを使った観測では、フロリダ州南端とフロリダキーズの間にあるフロリダ湾の浅瀬で、10日に36度近い温泉のような温度を観測した。フロリダキーズの東側と南側には生態学的に重要なサンゴ礁が集中している。

フロリダ周辺の海水温は例年、夏が進むにつれて上昇し、8月下旬から9月にピークに達する。つまり、今後さらに海水温が高くなる可能性がある。

このためサンゴは来週にも深刻な白化が始まり、1カ月以内に一斉に死に始める可能性があると専門家は危惧している。

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