米国立公園、野生生物の保護呼び掛け 来場者がヘラジカの赤ちゃんを車に
(CNN) 米国のイエローストーン国立公園が野生生物の保護を来場者に呼び掛けている。同公園では、来場者が生まれたばかりのヘラジカの赤ちゃんを車に乗せるなど、動物が殺害されたり絶滅の危機にさらされたりする事案が相次いでいる。
イエローストーン国立公園は先に、車両と野生動物の接触事故が複数報告されたことを受けて、来場者に規則の順守を要請した。
イエローストーン国立公園は声明で、「ここ数日、来場者の一部の行動によって、人や野生生物が危険にさらされ、野生生物が死亡する事案が発生している」と述べた。
イエローストーン国立公園は、公園内では自身の行動が野生生物にどのような悪影響を与えるのかを理解し、野生生物を保護するよう呼び掛けた。
5月末のメモリアルデー(戦没者追悼の日)の週末には来場者が生まれたばかりのヘラジカの赤ちゃんを車に乗せて警察署に運び込んだ。ヘラジカはその後、森の中に逃げ込んだが、状態はわかっていない。
イエローストーン国立公園によれば、5月28日には、2匹の大人のクロクマがそれぞれ別の車両と衝突し死亡していた。