米ホワイトハウスでのコカイン発見、容疑者絞れず捜査終結
(CNN) 米シークレットサービス(大統領警護隊)は15日までに、ホワイトハウス西棟の一般の訪問客などの受付所で今月初旬、コカインが入った小さな透明な袋が発見された問題で、容疑者を絞り切れなかったため捜査を終結するとの声明を発表した。
監視カメラなどの分析や袋が見つかる前の数日間に訪れていた数百人規模を調査したが、容疑者を特定出来なかったとした。米連邦捜査局(FBI)の鑑識部門が袋を調べたが、DNAの十分な量も入手出来ず、指紋も検出されなかったという。
コカイン入りの袋が入館の受付所にある小物入れに預けられた特定の時間帯や日付も割り出せなかったとした。
声明は、物的証拠が得られなかったため参考人となり得る人物も突き止められず、捜査を終了すると述べた。袋は巡回中の警護隊員が見つけていた。
捜査の経緯に詳しい関係筋はCNNの取材に、袋はツアー見学で訪れた誰かが携帯電話などと一緒に預けたものとの捜査上の本筋の見立ては依然有効とした。
袋が見つかった小物入れがある場所は監視カメラの撮影範囲からは死角となる位置にあったという。
大統領警護隊の報道担当者によると、ホワイトハウスでは昨年、少量のマリフアナが見つかる事例が2度あった。いずれも逮捕者はいなかったという。このマリフアナは廃棄処分となっていた。