北朝鮮に駆け込んだ米兵、帰国便に搭乗のはずが軍事境界線ツアーに 動機は依然不明

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
共同警備区域(JSA)を訪れたトラビス・キング米2等兵とみられる人物(左下)=18日/Sarah Leslie/Reuters

共同警備区域(JSA)を訪れたトラビス・キング米2等兵とみられる人物(左下)=18日/Sarah Leslie/Reuters

米当局者によると、軍は18日になって、キング2等兵がフォートブリス基地に姿を見せなかったことから初めて、行方不明に気付いた。韓国の入管当局も、キング2等兵が同機に搭乗していなかったことを確認した。

キング2等兵が北朝鮮に入った動機や経緯については米政府が調査を続けている。

ホワイトハウス報道官は19日、韓国政府やスウェーデンの協力を得て、引き続きキング2等兵の安全確保と米国への帰国を目指すと説明した。米朝間には国交がないことから、通常はスウェーデンが米国の利益代表を務めている。

米軍はこの問題について北朝鮮政府との直接的な接触も試みたが、これまでのところ反応はないと米当局者は話している。キング2等兵は今も北朝鮮に拘束されていると思われるが、健康状態についても、まだ生きているかどうかについても詳しいことは分かっていない。

キング2等兵は北朝鮮に駆け込む約1週間前、50日間入所して懲役を行っていた韓国の拘留施設から出所したばかりだった。

この拘留は、2022年10月の事件に起因すると思われる。ソウル西部地区裁判所の記録によると、キング2等兵はソウル市内のクラブで被害者を突き飛ばし、顔面を繰り返し殴ったとされる。キング2等兵は同年9月にも暴行の疑いで米軍警察に引き渡されたが、こちらは立件には至らなかった。

キング2等兵の母、クローディーン・ゲイツさんは18日、ABCテレビの取材に対し、息子が北朝鮮に入ったことに衝撃を受けていると語り、「トラビスがなぜあんなことをしたのか分からない」と話した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]