核の搭載可能な米軍潜水艦、40年ぶり韓国に入港

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2017年、アラスカを出発する米海軍の原子力潜水艦「ケンタッキー」/Handout/Shaun Griffin/U.S. Navy/File

2017年、アラスカを出発する米海軍の原子力潜水艦「ケンタッキー」/Handout/Shaun Griffin/U.S. Navy/File

韓国・ソウル(CNN) 核兵器の搭載が可能な米海軍のオハイオ級弾道ミサイル潜水艦が、40年ぶりに韓国・釜山に入港した。韓国国防省が18日午後に発表した。

この日は米韓が4月に設置した「核協議グループ(NCG)」の初会合がソウルで開かれ、米国家安全保障会議(NSC)のカート・キャンベル・インド太平洋調整官が出席していた。

これに先立ち北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(ヨジョン)氏は17日に発表した声明で、米弾道ミサイル潜水艦の朝鮮半島配備は、ただでさえ亀裂が入った両国間の対話を損なわせると述べ、「DPRK(朝鮮民主主義人民共和国)が目の当たりにしている現実は、米国が繰り返し宣伝する対話ではない」と強調。NCGについては「DPRKに対する核の使用と、40数年ぶりとなる米戦略核潜水艦の朝鮮半島入港について公に論議している」と非難した。

その上で「拡大する抑止力の強化、過剰に拡大した軍事同盟、威嚇的な存在は、DPRKを一層交渉テーブルから遠ざける効果しかない」としている。

オハイオ級潜水艦は、弾道ミサイル「トライデントII」を最大20発搭載できる。米ジェームズ・マーティン・センター核不拡散研究所の推計によると、トライデントは1発あたり核弾頭4基の搭載が可能。つまり、米軍の弾道ミサイル潜水艦は1隻でおよそ80発の核弾頭を搭載できる。

今回の入港は、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が4月に訪米した際に、ジョー・バイデン米大統領との会談で合意した。この「ワシントン宣言」には、韓国への攻撃について北朝鮮に思いとどまらせることを目的とした措置が盛り込まれている。

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