プリゴジン氏、ベラルーシ首都に滞在 米CIA長官が見解
(CNN) 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は20日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏の所在について、現在はベラルーシの首都ミンスクにいるとの見解を示した。最近の動画には同氏がベラルーシにいるとみられる様子が映っていた。
バーンズ氏はアスペン安全保障フォーラムで、「彼はやや動き回っている」と説明。「最近はミンスクにいるとみられる。ミンスク郊外で引退する計画なのかは不明だが、ロシアでも時間を過ごしている」との見解を示した。
ロシアのプーチン大統領については「報復の究極の信奉者」と形容し、「プリゴジン氏がさらなる報復を受けずに済めば驚きだ」と指摘した。
「私がプリゴジン氏なら、毒味役をクビにはしないだろう」とも語った。
CNNは今週、プリゴジン氏がベラルーシで戦闘員を出迎えている様子とみられる動画について報じていた。動画の人物がプリゴジン氏であれば、先月ロシアに対する武装反乱を率いてから初めて公の場に姿を現したことになる。
バーンズ氏はまた、5月にSNSテレグラムでウクライナ戦争に不満を持つロシア人に機密共有を呼び掛けた件についても最新情報を提供した。動画は最初の1週間で250万回視聴されたという。
バーンズ氏はロシアには多くの不満がたまっていると述べ、「情報機関としてこのチャンスを生かす機会を無駄にはしない」と表明。「一世代に一度」の情報収集の機会だとの見方を示した。